ウンベラータの挿し木成長!!!

2019/05/11

挿し木

ウンベラータの挿し木と増やし方

フィカスウンベラータ、観葉植物って簡単に増やすことが出来るんです。
挿し木にも種類があるのですが、そのウンベラータの挿し木と挿し木の種類を紹介します。
実際にやってみたのでそのやり方もご覧ください。(記事後半で)


ウンベラータ挿し木
ウンベラータ挿し木


フィカスウンベラータの挿し木の方法は2種類

フィカスウンベラータの挿し木は大きく分けて二種類あります。

  • 挿し木(水差し)
  • 取り木

順を追って説明します。




挿し木(水差し)とは

挿し木の種類の一つ、水差しとは幹を切って水につけておく増やし方です。
剪定したウンベラータの幹の切り口を、水につけておくと根っこが出てきます。
その根っこが十分出てきたときに土に植え替えると水差し栽培の増やし方の成功です。
正確には水挿し。
水差し



挿し木(水挿し)に必要なグッズ


  • 軍手
  • 新聞紙
  • カッター又は剪定はさみ
  • ペットボトル
  • メネデール
新聞紙はなくても大丈夫です。




ウンベラータの挿し木の方法(手順)

  1. ウンベラータを剪定します

    ウンベラータを剪定する
  2. 剪定した枝の切り口を水でキレイに洗います

    切り口を洗う
  3. 切り口から樹液が出なくなったらペットボトルなどに水を入れて枝を入れます

    水に入れる
  4. 直射日光のあたらない場所に置きます

    置く
  5. 根が出るまで毎日水を取り替えます

    水を取り替える
  6. 発根する目安は20日~40日になります




ウンベラータの挿し木の剪定時期

ウンベラータの挿し木(水差し)を成功させる最大のポイントは幹を剪定する時期とタイミングにあります。
剪定はいつでもできるけど、剪定した枝の挿し木は適した時期が決まっているので、挿し木にしたいときは剪定時期をその挿し木の時期に合わせて剪定すると二度おいしい感じになります。

剪定も親株の樹形にすごい影響するので、脇芽を出させる方程式や失敗しない選定方法はこちらを見てください。

ウンベラータ剪定はどこ?正解はここ!

脇芽は成長点と言われるところから99%出ます。ウンベラータの方程式です。…

脇芽の出る成長点を観察しながら剪定するとその後の樹形を成り行きでなくコントロールすることができます。

挿し木に適した剪定時期

ウンベラータの水差しに適した時期は5月から8月までです。
ようは一年の中で観葉植物の成長の時期に行うと成功率がぐんと上がります。

人間と違って観葉植物は梅雨時期から秋までの成長期にめっちゃ成長します。それ以外の時期はほぼ冬眠状態(笑)。

なので成長期に切るとあっという間に根が出ます。

春も以外に根が出ません(体験済み)
たぶん平均気温が20度をこえる日が続かないと観葉植物は冬眠から目覚めません。(笑)

ウンベラータの水差しを成功させたかったら6月か7月が絶対いいです。

白い根がすぐ出ます。


挿し木に適したタイミング

挿し木に適したタイミングはその幹が元気かどうかです
元気でない幹を切っても根っこなかなか出ません。

ウンベラータの元気さは成長期(5月から9月)に新しい天芽が月に一枚出ているかで判断します。

ゴールデンウイークから秋までの時期に毎月赤ちゃん葉っぱが出てる幹を切れば挿し木の成功の確率が高いです。(だって健全に成長してる枝だから)

冬の挿し木は失敗します

おすすめしません。観葉植物は冬眠状態です。



ということで

ウンベラータの水栽培実験開始です

ウンベラータ枝を剪定
ウンベラータを剪定
まずは剪定して水栽培に使うウンベラータの枝をゲットします


 
切り取った枝

何か所かを剪定して条件を変えて実験します。

新芽剪定
ウンベラータの新芽を剪定

剪定後の新芽
剪定後の新芽

先っぽをちょこっと切ったこの新芽でも挿し木ができるのかも実験対象。(この子はAですww)


挿し木実験ウンベラータ
葉っぱ付きの枝もゲット

葉っぱがついた状態の子もゲット(この子はDです)




これで今回の実験する枝をまとめてみます。

同時進行で水栽培するのは4本の枝

  • 水栽培ウンベラータ
    新芽の先っぽを切った小さいウンベラータA

  • 水差しウンベラータ
    葉っぱを落としたウンベラータB

  • 水耕栽培ウンベラータ
    葉っぱがついてなかった普通の枝

  • 葉っぱウンベラータ挿し木
    葉っぱそのままにした枝
今回の挿し木は5/4のゴールデンウイークに植え替えと一緒にやりました。
一度にやるのは楽だしね。


ゴールデンウイークぐらいだと挿し木も成功率上がるかなと思いまして…。

そして形も大きさも違うウンベラータの枝を水差しするのも条件を変えてみました。


ウンベラータ挿し木
ウンベラータ挿し木実験の図

  • A 水道水のみ
  • B 水道水+メネデール
  • C 水道水のみ
  • D 水道水+メネデール 葉っぱ付き

※ABCDすべて週一で水道水を取り替えました。(毎日変えるのはめんどくさいのでww)
取り換えの都度、BDはメネデール入れてます。


挿し木とメネデール

そのメネデールの実力はどんなものか確かめたくて水道水のみとメネデール入りと同時に試して確かめたかっただけです。
挿し木を検索すると絶対出てくるメネデール。
新芽が出やすくなったり、根が出やすくなったりと噂のメネデール。

普通に植木の水やりにも混ぜて使えるようですが、今回は挿し木の強力な武器としてメネデールを召喚しました。

といっても初めて使います。

メネデール
メネデールミニ(笑)

観葉植物メネデール
メネデール実験

メネデールのポテンシャルを最大限に発揮するためにしっかり100倍希釈の設定にしました。

色も匂いもないので、たまに入れたか入れてないか忘れます。


挿し木メネデール
Bの挿し木にメネデールをイン

一か月後、このメネデールの実力を思い知るのですが…(笑)



ということで

挿し木の成長です。

ウンベラータの子供たちの成長記録をたくさんの写真でどうぞ。


3日目さっそく一つの挿し木に変化ありです
3日目
3日目


挿し木の葉っぱが枯れる
Dの挿し木の葉っぱが…

挿し木の葉っぱが元気ない

Dの挿し木の葉っぱがなんかしわしわになってきました。

触ると取れそうなのでそっとしておきましたが、明らかに枯れてるでしょう(笑)

Dには頑張ってもらいたいからメネデールも入れたのに…。

まあ、ほかのABCは目立った成長なし。まだ3日目だもんね。



挿し木の成長5日目

挿し木5日目
5日目

その日、事件が起きました。


Dウンベラータ
Dの挿し木ウンベラータ

観察のために気になっていたDの挿し木を持ったら、


葉が枯れた
葉っぱが取れた

葉っぱがポロっととれちゃいました。

なんか元気なかったもんな、この葉っぱ…。

メネデール頑張ってくれーってすごい思ったけど、もともとのウンベラータの元気がなかったのかなぁと。
メネデールを責めてもしょうがないので葉っぱだけバイバイして成長記録続行します。

挿し木の成長10日目

10日目
10日目
ぼちぼちABCD変化があるので一つずつ見ていきましょう


A10日目
A
Aは元気ないっていうか明らかに色が変です(笑)
なんか先っぽが黒くなってます。

で、匂います…臭い。

腐ってるかも。

まあ成長記録は始まったばかりなのでもうちょっと様子見(笑)


B10日目
B
Bは順調ですね。
さすがメネデール効果か?
もう白いプチプチ見たいなものが出てきてます。

挿し木のカルスっていうのかな

んーいい感じです。
この時点でBが一番先に根が出そうな感じ。
エースだな。




C10日目
C
Cは目立った変化なし。

こんなにも早く水道水とメネデールの差が出るのかな(Bがメネデール込み)

まあAみたく腐ってないし順調なんでしょうか。

Cは普通君かな。


D10日目
D

Dは葉っぱが枯れるというアクシデントを乗り越えて10日目。
何とか持ちこたえてます。

目立った成長はなし。

腐ってほしくないな~。

Dはまだ読めないな~。

挿し木の成長12日目

12日目
12日目


12日目ある決断をします。





A
Aの挿し木が臭いんですよ…。

明らかに腐っている様子。
水も濁っているし匂うし100%腐った確定です。

残念だけどAの挿し木さんは12日目で実験終了となりました(笑)

ごめんねAさん

挿し木が腐った

教訓は…

茎部分が短かったのが敗因ではないでしょうか。
てか絶対そうだよ…。
茎部分が短いと根っこがでるところ少ないし、芽にも水が浸かった状態になっちゃうし全部がよくなかったんでしょう。

ちょっとの長さで挿し木ができたら面白かったのにやっぱりそうあまくないですな。

失敗のまとめ
茎は長めに切ろう。





B
Bのエース君は順調です。
2日前より出てきてみてて楽しいです。



取り出しちゃったりして
切った底からカルスが出てくるのかなと思っていたけど、割と水の浸かっている中間からカルスが出てきている感じ。

まあどこから出てきてもいいから根っこが早く見たい(笑)

ガンバれ、エースB

挿し木の成長20日目

挿し木20日目
20日目
20日目、Aが脱落して3つになってちょっと寂しいけど実験は続きます。

でもまたうれしい成長がありました。


20日目
芽から葉が出てきました

B

ちっちゃい葉だけど明らかにウンベラータの葉です。

20日目にして葉が出るとてもうれしい変化がありました。

Bはメネデールの効果かほかの成長に比べてとても早いと思います。

ちょっと上のほうに根っこっぽいのも出てきていていい感じです。


ほかのC、Dは


C

Cはこれといって大きい変化はありません。
やっぱり水はダメなのか?
でも芽がでそうな感じがあります。

水道水だけの水差しは成長が遅いのかも

まあ観測を続けます。

D

逆光で見にくいですよね…。
ごめんなさい。


あんまり変化なしですね。
メネデール入れているけどなぁ。

後半戦はこちらから
根が出ます↓

ウンベラータ増やし方(実験45日後半)

ウンベラータ増やし方(実験45日後半)





挿し木発根しない

前半の水差し実験20日では発根しないという結果でした。
なかなか三週間では発根は難しんですね。

でも水を変えたり、メネデール入れたりするだけだしそんなに苦労はありませんでした。

ちょっとづつ変化もあるので気長に待ってるのが成功のポイントかも。

基本は親株の成長スピードが早いから剪定しただけなので

その剪定の枝を増やせるか楽しむのが挿し木。
親株の樹形が乱れるなら剪定して整えるのが最優先ですよね。



挿し木(水差し)の注意点


    ウンベラータの剪定の準備としてまず軍手をして切った後に出る樹液に皮膚が当たらない状態にします。
    (ゴムの木の仲間なので皮膚がかぶれやすいんです。)

    新聞紙は床に敷いて切った樹液が床に垂れないようにしておきます。
    (垂れた樹液はなかなか落ちませんよ。体験済み笑)

    ウンベラータの幹の太さによってカッターや剪定のハサミを使い分けて切ります。
    (剪定する場所によって次に出てくる脇目の場所が変わります。)

    剪定した枝の切り口をよく洗ってペットボトルに水を入れて挿しておきます。
    (切り口をよく洗わないと樹液で表面に膜を張ってしまい根が出るまでの水分補給が出来なくなります。)

    ペットボトルの水は毎日~2日に一回きれいな水に変えます。水は普通の水道水で十分です。
    (この時メネデールを水に混ぜると発根の確率が上がります)




    ウンベラータの挿し木の葉っぱ

    ウンベラータの挿し木(水差し)の時のついている葉っぱは天芽以外全部切り落とします。
    これはウンベラータが根を出しやすくする為。
    葉があると水分が蒸発しやすく根を出すための水分が葉っぱに持っていかれちゃうため。

    葉を維持する栄養も根を出すエネルギーにするため葉は全部取ります。
    (ウンベラータには根を出すために集中してもらいましょう。)

    順調にいくと2週間で白い根が出来てきます。


    水差しのデメリット

    ウンベラータの水差しのデメリットは葉をとって成功率を上げるため、最初の一年はハートの形をした葉が少なくインテリアとして不十分な恰好になることです。

    葉をつけたままの状態での水差しチャレンジは成功率がぐんと下がるのでお勧めできませんし…。

    根付いた二年目からはとても成長するので(根っこも元気になるので)、水差しは2年目が楽しみな増やし方です。

    挿し木のその後(根が出てきたら)

    たくさんの白い元気な根が出てきたら土に植え替えます。
    根がたくさん出ていれば出ているほど土に植え替えても順調に育ちます。
    土や用土は観葉植物の土で十分です。

    水差しはずっと水の中にいたので、植え替えて最初の一週間は2日に一回水を上げて水分の多い状態を作ってあげます。(この時期だけ日陰管理がベスト)

    その後は親ウンベラータと同じ管理で大丈夫。
    葉も順調に生えてきます。







    水差しのままのウンベラータ

    水差しのままのウンベラータはインテリアとしてもってこいのおしゃれさです。
    そのままにしても1年ぐらいはキレイに保てます(水の管理をしっかりすると)

    ただ、日照不足で葉がしわしわになったり黄色くなったり新芽が出なくなったりします。
    日光に当てると水分が温まり過ぎて根が傷んでしまい栄養や水分がうまく吸収できなくなってしまうからです。

    半年から一年を目安にインテリアとして楽しみましょう。






    取り木とは

    ウンベラータを増やす挿し木の方法のもう一つは取り木です。
    取り木はウンベラータの幹を(樹皮)はいで、水苔とラップで多いその部分から根を生やして切り取る技法。


    取り木に必要なグッズ

    • 軍手
    • 新聞紙
    • カッター又は剪定はさみ
    • ラップ
    • タコ糸やビニール紐
    • 水スプレー
    新聞紙はなくても大丈夫です。

    ウンベラータの取り木の方法(手順)


    1. ウンベラータの枝部分の表面をカッターなどで剥ぎます
    2. 切り口から出てくる樹液をよくふき取ります
    3. 剥いだ場所に水苔を密着させます
    4. 水苔の表面にラップをかぶせて紐などで上下結びます
    5. 水苔が乾かないように一週間に一度スプレーで湿らせます
    6. 根が出てきてのを確認したら剪定して土にそのまま植え替えます
    7. 発根して剪定する目安は30日~50日になります






    取り木の注意点(難易度)


    ウンベラータの取り木はカッターで幹の表面を剥ぐ作業から始めます。剥ぐ深さが浅いと根が上手く出ませんので白い内側の繊維が見えるまでカッターで丁寧に剥いでください。

    新聞紙は樹液が床などにつかないためです。(フィカス系はゴムの木。樹液は一度床に落ちると取り組くく大変です。)
    カッターで剥いだ部分をよく水で洗い樹液が残らない状態にします。
    その後に水苔をその剥いだ部分に巻き付けて剥いだ場所が乾燥しないようにしながら表面にはラップをかぶせて水苔が枯れないようにします。

    ラップの上と下をひもでくくっておしまいです。

    後はウンベラータを安静にしながら取り木の部分の根がでるのを待つだけです。




    取り木のメリット

    取り木のメリットはウンベラータの葉をそのままに植え替えることが出来ることです。
    水差しの場合は根が出る確率を上げるため葉を全部取り除きます。
    なので植え替えた後は葉のない状態が半年続きます。

    取り木の場合は葉をつけたまま根を出すので植え替えたらそのまま観葉植物としてすぐ楽しめます。(葉を一枚も切り取ることなく植え替えることが出来ます。)

    幹を剥ぐのは勇気がいるので水差しの挿し木を選択する人が多いですが、その後のウンベラータの成長はかなり違います。

    ウンベラータの取り木の時期と失敗例

    ウンベラータの時き゚に適した時期は5月から8月までです。

    (内容は水差しと同じです。結局元気な時に行うのが取り木の成功率が上がる秘訣です)

    ようは一年の中で観葉植物の成長の時期に行うと成功率がぐんと上がります。

    人間と違って観葉植物は梅雨時期から秋までの成長期にめっちゃ成長します。それ以外の時期はほぼ冬眠状態(笑)。

    なので成長期に切るとあっという間に根が出ます。

    春も以外に根が出ません(体験済み)
    たぶん平均気温が20度をこえる日が続かないと観葉植物は冬眠から目覚めません。(笑)


    取り木で根が出たら

    取り木でウンベラータに根が出たら土の入った鉢に植え替えるだけです。
    水苔のまま土に植えると根の成長が早く、根も早く安定します。水苔も周りについていると水差しと違って、土に植えたときのグラグラがありません。
    鉢の大きさはウンベラータの身長に合わせて選択するとイイでしょう。
    土に植え替えたら2習慣は日陰で安静にしてその後は親ウンベラータと同じ管理で大丈夫です。



    ウンベラータ基本情報(原産地、花言葉)

    フィカスウンベラータはアフリカが原産地です。原産地では8メートルを超える木になりますが、室内の観葉植物としては1メートルから2メートルぐらいが一般的で多いです。
    成長の早い観葉植物としても有名でです。
    葉っぱもハートの形をしてかわいく、インテリアとして長く人気が続いています。
    室内でも丈夫に育ちますが、葉の色や幹の太さなどは日の当たりなどでだいぶ左右されるので、元気に育てたいときは葉焼けに注意しつつ日中は外に出し日光に当ててあげるのがおすすめです。

    インテリアとしては大きい葉と白い幹が独特な雰囲気を出し人気があります。
    特にオフィスや美容室、雑貨屋やカフェなど様々な場所で観葉植物として活躍しています。
    もちろん自宅のインテリアグリーンとしてのウンベラータも人気です。





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