ウンベラータの葉を減らす

2022/06/14

植え替え 成長 挿し木 肥料 葉の状態 剪定



ウンベラータの葉を減らす


 なんでウンベラータの葉を減らすのか



ウンベラータの葉は一年するとキレイな色ではなくなります。



肥料をあげていても劣化していくんです。




葉がだんだん汚くなってしまうので汚い葉を減らすのは必須の作業です。



一度葉が黄色くなったり茶色くなってしまうと修復することはできません。


なので葉をもとからカットして他のキレイな葉に栄養を集中させることが大切です。



観葉植物は室内で管理するのが一般的です。

どうしても、日光不足や温度が適正でなかったりして劣化してしまいます。



ウンベラータは成長が早いフィカス系の植物なので、葉を落とすぐらいでは枯れることはありません。



葉焼けや変色でキレイではない葉は早めにカットしましょう。






ウンベラータの葉を減らす条件



ウンベラータの葉がこんな状態になったら葉を減らしましょう。



  • 葉が汚くなる
  • 葉が傷んでいる
  • 葉の色が淡くなる
  • 葉がぼこぼこになる
  • 葉がしわしわになる
  • 葉が茶色、黄色になる
  • 葉が小さい



ウンベラータの葉が汚くなるのはほこりなどで汚れがたまってしまう場合です。



適度な風通し、空気の動きがないと植物は葉が汚れてしまいます。


たまにベランダに出して葉水など循環のいい環境で育てるのがキレイな葉を保つ秘訣です。


特に冬場の葉水は重要で乾燥する時期は葉から水分が蒸発してしまいます。





大きくハート形が特徴のウンベラータは葉からたくさん蒸発します。



なのでこれでもかと葉水をしちゃいましょう。





葉が傷んでいる場合はどこかにぶつけたり窓に当たったままだったりして傷む場合があります。



他の場所は緑のキレイな葉なのに焼けたようになるのはたいてい温度が高い場合です。



目立つのですぐにカットするのがおすすめ。

ウンベラータの色が淡くなるのは栄養不足と日照不足。



肥料で栄養不足は補えるけど日照不足はなかなか難しい問題です。


ウンベラータは鉢の大きい商品も多いので毎日外に出して日光浴させるのも現実的に難しいですよね。



なので仕方ない現象といえます。



ベランダや窓に近い場所に置いても葉の色褪せ問題は解消しにくいです。



液体肥料や固形肥料を成長期にしっかり上げて栄養不足を補ってあげましょう。




ウンベラータの葉が茶色や黄色になる場合は葉の寿命だと思ってください。


見た目もよくないので葉の根元で剪定しましょう。


何もしないとどんどん茶色くなってポロっと落葉します。




葉を減らして健康な葉に栄養を補充し見た目も元気なウンベラータを育てましょう。


葉を減らすときの注意点

葉を減らすときは準備が必要です。




準備するもの


  • 剪定鋏
  • 新聞紙
  • 軍手



注意する点があるのでここでまとめます。


葉を減らすときに茎をカットするときは樹液が出ます。



この樹液はゴムの木の成分なので肌に触れると荒れてしまう場合があります。



なので肌に触れないように剪定鋏でカットします。



カットした枝からも樹液が出るので前もって新聞紙を敷いて垂れてもいいようにします。

樹液は5分もすると止まるのでカットするときは一気にカットしちゃうのがおすすめ。


真っ白な樹液が出ますよ。

樹液はテッシュでふき取る




床に落ちた樹液は落ちにくいので新聞紙は必須です。

手が荒れやすい人は軍手はゴム手袋などで肌が出ていない状態で作業をしましょう。



カット仕立ては切り口をティッシュなどで垂れないようにするのもお勧めです。



あふれ出るように樹液が出るわけではないので大丈夫です。


葉を剪定する場所は


  • 汚い葉
  • バランスの悪い場所


で剪定します。


汚い葉だけを剪定するとウンベラータ全体のバランスが悪くなってしまう場合があるので、


その場合はキレイな葉も落としていい樹形のウンベラータを目指します。






葉を減らす時期、季節



葉を減らす時期も重要です。


葉を減らす時期は春から初夏までの時期です。

ウンベラータは5月ぐらいから成長期に入ります。


成長期の少し前にいらない葉を減らすことで新しいキレイな葉がたくさん出てくる準備ができるのです。




特にゴールデンウイーク以降は関東は気温も上がり新芽がたくさん出てきます。

一年前の葉を落として選別しながら新芽の生え変わりを促します。


逆に秋から冬にかけては新芽も生えないので葉が少なくなる一方です。



夏までにしっかり葉を生い茂った状態で冬越しを迎えたいです。

乾燥時期のウンベラータは葉が黄色くなりやすいのでより注意が必要です。


葉先が黄色くなったら水不足のサインなので水やりをして他の葉が黄色くならないように注意します。



冬でも水やりは鉢いっぱいに水を上げ、底から水が出るまで上げます。



鉢の中全体が水分でいっぱいになるイメージです。

冬は水やりの回数を減らすのですが、一度の水やりはしっかりたっぷりが基本です。






葉を減らすついでに剪定

成長スピード早いから剪定

パワーを分散させない

葉を減らす時期は5月。


枝の剪定も5月ぐらいの時期が適しています。



成長期に当たる6月から9月前の時期に毎年剪定することで、成長スピードの早いウンベラータの樹形を整える意味があります。





剪定しないとひょろひょろと直線的に伸びてしまうのがウンベラータの性質。

節の少し上でカットして成長点を残すことで新しい枝が出やすくすることができます。



剪定は樹形を整える意味もあるので、剪定してY字に枝分かれするイメージをして剪定する場所を決めます。


直前の成長点で新しい枝が形成されるので角度が付きます。



太い枝を切るときは大きめの剪定はさみで消毒した後、切りましょう。


一度にたくさんの枝をカットすると新芽の出るスピードが遅れるので一度の剪定では多くて3か所にするのが無難です。

剪定後の切り口は癒合剤をつけるのがベストです。





ただ、カットして一時間もすると乾燥してジュクジュクな感じはなくなるので剪定はさみをしっかり消毒していれば切り口からばい菌が入ることはないのでは。



(毎年剪定してるけど癒合剤つけたこと一度もありません)


ウンベラータ剪定に必要な道具

  • 新聞紙
  • 軍手
  • 剪定はさみ
  • 切り口に塗る癒合剤


葉を切るときと変わりません。


なので葉を減らす時に同時に枝の剪定もすると仕事が一度で済んで楽ですよ。



剪定後は直射日光の当たらない場所で一週間休ませて置きましょう。

ウンベラータに負担のかかる作業なので安静にするのがいいです。





葉を減らす剪定後に水差しで増やす



剪定後のウンベラータの枝は水挿しで簡単に増やすことができます。

剪定した枝の切り口を蛇口の水でキレイに水洗いしたら、花瓶やペットボトルに水をためると準備完了です。



水が汚くなってきたら水道水を取り換え2週間から1か月で白い根が出てきます。



たくさん根を出して土あげすると新しい鉢の完成です。


水挿しの他に取り木もある

取り木は枝を剪定する前に枝をカッターで1分削いで水苔で湿らせると根が生えてくる技法です。


取り木は成功するのが難しいので鉢を増やす場合は水差しがお勧めです。

水差しは簡単だし、成功率も高め。



取り木は1か月観葉植物の周りに水苔を巻いていないといけないので見た目が残念な感じになります。





葉挿しは増やすことができない


ウンベラータの葉挿しは長く楽しめますが、そこから枝が出るわけではないので増やすことはできません。


挿し木で増やしたいときは枝を切って水差しなどをする必要があります。


枝の剪定をして、枝から根を出しながら、成長点から脇芽を出します。

葉挿しはモンステラなど緑色の濃い葉が長く持つ印象です。



ひと夏終わると葉挿しの葉も、色が褪せてくるのでワンシーズン楽しめればいいのではないでしょうか?


ウンベラータを増やすときは取り木など様々な方法があります。



水挿しが簡単なのでお勧めですが、取り木は葉がそのままの状態で根を出すので樹形を活かした増やし方といえます。



取り木は水苔とラップとゴムがあると簡単にできます。

幹の表面を軽く削って水苔を湿らした状態で2か月すると根が出てきて剪定後の根の定着がいいウンベラータの鉢が完成します。



2か月の間、水苔をつけたままのウンベラータは観葉植物らしからぬ状態になります。



ちょっと違和感があります。


葉を減らすついでに植え替え

5月は植え替えシーズン


フィカス系のゴムの木の植え替えは2年に一回は必須です。


鉢の中で根がたくさんになり、栄養がなくなってしまったり、水はけが悪くなったりします。



ウンベラータには悪影響な状態になるので植え替えが必要なんです。



植え替えは新しい土と剪定鋏があれば大丈夫。



新しい土に変えて栄養を吸わせます。


鉢の中で根が増えすぎたら、先端の根を切りましょう。






20%ぐらいカットしても発育には問題ありません。



植え替えのタイミングは5月から8月の成長期に行うのが観葉植物に負担のないタイミングです。

暖かくなるとウンベラータも成長を再開します。



成長の時期に植え替えをすると回復が早いんです。



植え替えはウンベラータにもっとも負担のかかる作業です。


うちは毎年5月に植え替えを済ませて夏までに根を回復させます。





根詰まりをしないように


ウンベラータも根の成長が早く、鉢が小さいと一年で根詰まりをしてしまいます。


根詰まりのサインは



  • 水はけが悪い
  • 鉢の底から根が出てきている
  • 葉の先端が黄色くなる



などの症状があります。




特にわかりやすいのは鉢の底から根が飛び出てくる事です。

ウンベラータ根詰まり




鉢の底を見れば一目瞭然です。


植え替え時期にチェックしておかないと、タイミングを逸してしまいます。



根詰まりは徐々に観葉植物の体力を奪っていきます。


徐々に葉に元気がなくなり、光合成ができなくなり弱ってしまいます。

根詰まりは日々のチェックが重要です。

根は先端の白い所から栄養を吸収します。



茶色く太くなっているところからの栄養の吸収は鈍いのです。


なので新しい根を出すために根詰まりしたウンベラータの古い根はカットするのがいいのです。



カットしすぎるとウンベラータ自体がグラグラしてしまうので切りすぎは禁物です。



カットする目安は全体の根の30%ぐらい。

太い中心にある根は切らずに外側、下側にある根をカットするのがおすすめです。


カット後の切り口はそのままで植え替えて大丈夫です。


植え替え後の肥料



植え替え後の肥料は時間をあけて与えます。

植え替え後は根が傷んでいて十分に栄養を吸収できません。



余分に与えると新しい根の発育を阻害してしまいます。


なので植え替え後30日は肥料を与えずに我慢が必要です。


肥料は液体肥料と置き肥がありますが、どちらでもいいと思います。


おすすめはマガァンプK小粒


置き肥はじっくり長く効くので忙しい方におすすめの肥料です。


粒が小さいものも販売しているので、見た目に影響が出ることもないです。

液体肥料はその都度希釈するので手間がかかりますが、即効性がありすぐにウンベラータが元気になる印象です。


コスト面だと液体肥料のほうが高いので与える時期と経済面を考え肥料を選ぶのがいいでしょう。



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